権利擁護センター「めぐろ」では目黒区民を対象に、認知症や知的障害、精神障害などにより、判断能力が十分ではないかたを身近な地域で支援する「市民後見人」の養成を行っています。
『市民後見人』とは?
現在、成年後見人等の多くは、被後見人の親族や専門職が担っています。一方、成年後見制度の利用を必要としているにもかかわらず、後見人となる親族がいなかったり、専門職への「後見人報酬」の支払いが困難等の理由で、制度の利用に至らないかたもいます。そこで、高度な専門性を必要としない場合や、経済的に余裕のないかたが成年後見制度を利用できるように、親族や専門職ではない区民のかたが講習や実習を通して「後見業務」の知識を身につけ、「社会貢献的」な精神により、身近な地域で地域のかたをともに支える「後見人活動」を行うのが、『市民後見人』です。
市民後見人になるには~受講から活動までの流れ~
市民後見人になるには、まず権利擁護センター「めぐろ」が主催する市民後見人養成講習を受講していただきます。講習修了生のうち一定基準に達したかたは、「市民後見人候補者名簿」、日常生活自立支援事業「登録型生活支援員名簿」、「法人後見サポーター名簿」に登録されます。講習終了後は、権利擁護センター「めぐろ」が行う、日常生活自立支援事業の登録型生活支援員や法人後見業務のサポーターの活動を通して、実地経験を積んでいただきます。以降、実地経験を積みながら、市民後見人を必要とするかたの受任を待つことになります。